動画編集 中堅者向けソフト｜制作ツール厳選7選

今回は、特にAfter Effects初心者の方に向けて、絶対に覚えておきたい重要なエフェクトを詳しくご紹介いたします。After Effectsは、多彩なエフェクトを使いこなすことで、その真価を発揮しますが、まずは基本からしっかりと理解することが大切です。今回取り上げるエフェクトは、モザイク、グロー、ドロップシャドウの3つです。モザイクは、少し特殊な使い方をすることが多いですが、独自のスタイルを作り出すために非常に有用です。一方、グローとドロップシャドウは、幅広いコンテンツで使用される基本的なエフェクトで、映像にプロフェッショナルな仕上がりを加えるために欠かせません。これらのエフェクトをマスターすることで、あなたの映像制作スキルは一段と向上することでしょう。さあ、これから一緒にこれらのエフェクトの使い方を学び、After Effectsの世界をさらに広げていきましょう！

• 1. モザイクエフェクトの使用方法
• 　水平ブロック、垂直ブロック
• 　シャープカラー
• 2. グローエフェクトの使用方法
• 　グロー基準
• 　グローしきい値
• 　グロー半径
• 　グロー強度
• 　元を合成
• 　カラーA、カラーB
• 　グローの方向
• 3. ドロップシャドウエフェクトの使用方法
• 　シャドウのカラー
• 　不透明度
• 　方向
• 　距離
• 　柔らかさ
• 　シャドウのみ

・・・　動画で復習　・・・

モザイクエフェクトはその名の通り、レイヤーにモザイクのような処理をするエフェクトです。実際に適用すると下の画像のような効果になります。モザイクは特に、映画やゲームなどで特定の部分をぼかすために使われます。また、After Effectsのランキングで常に上位に入る人気のエフェクトです。

モザイクエフェクトは、トランジションの作成や、マスクを使用して特定の部分をフォローする際によく使用されます。業界標準のフォーマットとして、幅広いメディアで活躍します。

｜水平ブロック、垂直ブロック

この2つのプロパティでは、ピクセル１つ１つのサイズを決めることができます。デフォルトでは水平ブロック：10、垂直ブロック：10です。数値を変更して、細かい調整が可能です。グラフィックの生成に役立ちます。

値を大きくすると、ピクセルが細かくなります。思った通りの効果を得るために、調整を行いましょう。

値を異なるものにすることで、特徴的なモザイクを作成できます。特に、字幕や背景の処理に適しています。

｜シャープカラー

シャープカラーは、モザイクの発色を決めるプロパティです。チェックをオンにすると、モザイクの発色が鮮やかになります。大きいプロジェクトでの使用に適しています。

グローとは日本語で輝くという意味です。その名の通り、レイヤーが光っているような効果を与えることができます。グローは、After Effectsのエフェクトの中でも特に人気が高く、フォントのデザインやオープニングシーンなどでよく使われます。

｜グロー基準

グロー基準では、元のレイヤーからどの情報にグローを適用するかを選択することができます。選択肢は「カラー」と「アルファ」です。最近のアップデートで、さらに多様な設定が可能になりました。

｜グローしきい値

しきい値は、グローの反応のしやすさを決める値です。100%に近いほど、グローが弱くなり、0%に近いほど、グローが強くなります。CPUの負荷も考慮しながら調整しましょう。

｜グロー半径

グロー半径は、光り方の広さを決める値です。値を大きくすると、柔らかい表現ができます。小さくすると、激しめの光を表現できます。フォントや字幕のデザインにも応用できます。

｜グロー強度

グロー強度は、光り方の強さを決める値です。値を大きくすると、光が強くなります。業界標準の設定に習いながら調整を行いましょう。

｜元を合成

元を合成では、グローをオブジェクトの前、後ろ、なしのいずれかに配置するかを決定できます。Premiere Elementsや他のムービーメーカーとも互換性があります。

｜カラーA、カラーB

グローのカラーを2種類設定できます。デフォルトではカラーBが内側、カラーAが外側のグローになります。安心して使える設定です。

｜グローの方向

グローの方向を「水平」「垂直」「水平および垂直」から選択できます。これにより、複雑なシーンの演出が可能です。

ドロップシャドウとは、オブジェクトに影をつけることができるエフェクトです。特に、ビデオカメラで録画した映像に影をつけることで、立体感を演出できます。DVDやmp4形式のフォーマットで出力するときに使うと効果的です。

｜不透明度

シャドウの不透明度を調整できます。不透明度の値を調整することで、シャドウを淡くしたり、濃くしたりできます。学ぶことが多いエフェクトです。

｜方向

シャドウがかかる向きを角度で調整します。シーンに応じて柔軟に変更できます。

｜距離

オブジェクトとシャドウの距離を設定できます。値を大きくすると、シャドウをオブジェクトから離すことができます。低い数値で設定することで、自然な影を作り出せます。

｜柔らかさ

シャドウにガウスブラーのような効果を与えることができます。これにより、影が柔らかくなり、自然な仕上がりを実現します。

｜シャドウのみ

シャドウのもととなるオブジェクトを非表示にし、シャドウのみを表示できます。作り方によっては、非常に効果的な演出が可能です。

モザイクは、特定の部分をぼかすために使われることが多いエフェクトで、独自のスタイルを演出するために非常に便利です。特に、トランジション効果を作成する際に役立ちます。次に、グローはオブジェクトを輝かせるエフェクトで、映像に華やかさを加えることができます。最後に、ドロップシャドウは、オブジェクトに影を付けることで、立体感を出し、プロフェッショナルな仕上がりにするために欠かせません。これらのエフェクトをマスターすることで、映像制作のスキルは大きく向上し、より魅力的なコンテンツを作成することができます。初心者の方は、まずこれらの基本的なエフェクトの使い方をしっかりと学び、After Effectsの世界を広げていきましょう。この記事を参考に、エフェクトを試してみてください。

・・・　動画で復習　・・・

今回は、Adobe Illustratorで作成したイラストをAfter Effectsに取り込み、モーションを作成する方法をご紹介します。

Illustratorは、After Effectsよりもパスを編集するのに優れています。そのため、「Illustratorでイラストを作成して、After Effectsに取り込む」という手順を踏むことも多いです。

今回は、After EffectsにIllustratorのデータ（Aiファイル）を取り込む際の注意点や、Illustratorでイラストを作成する際のポイントについても解説します。この記事を読むことで、IllustratorでAfter Effectsに取り込んでも編集しやすいイラストの作成方法が分かります。

また、以下の記事では同じ素材を使用して、After Effectsでモーションを設定する方法も紹介していますので、ぜひご覧ください。

• 1. Illustratorでイラストを制作する
• 2. After Effectsに取り込む際の注意点
• 　動かしたい部分をレイヤーに分ける
• 　グラデーションの取り扱い
• 　線と塗りの取り扱い
• 　レイヤーに名前をつける
• 3. After Effectsで編集を行う
• 　Aiデータの取り込み方
• 　Aiデータのレイヤーを一括で並び替える
• 　AiデータをAfter Effectsに適用させる
• 　Aiデータを削除して編集の準備を整える
• 5. まとめ

・・・　動画で復習　・・・

まずは、Illustratorでパスを使用してシンプルなイラストを制作します。
レイヤー1に作成したいイラストを描画していきます。ここで、パスについて説明します。
サイズは、1920×1080とします。After Effectsで作成する動画のサイズに合わせておくと、後々の作業が楽になります。

イラスト描画ソフトでは、ブラシなどを使って線を描画し、その中に色を入れていく方法が一般的です。 このような方法はIllustratorよりも、Adobe Photoshopの方が向いています。これをピクセルデータと呼びます。

Illustratorでは、パスと呼ばれる針金のような要素を使用してイラストを描画します。これはベクトルデータと呼ばれます。

ベクトルデータの構成要素は「数値」です。そのため、どれだけ拡大してもピクセルのようにぼやける心配はありません。 企業のロゴや、ウェブサイトのアイコンなどによく使用されます。After Effectsで操作する場合も、ベクトルデータの方が便利な場合が多いです。

理由がなければ、Illustratorでベクトルデータを作成した方が、素材として扱いやすいです。

この項目では、パスの描画方法について簡単に説明します。
先ほども述べたように、パスは「針金」のようなものです。基本的に「曲線ツール」を使用して、線を描画します。

パスは「塗り」という要素と、「線」という要素に分かれます。
それらのカラーを確認するには、画面上部のパネルか、画面左のパネルを確認します。

描画した後に、こちらを直接クリックすることでカラーを選ぶことができます。
また、線の要素が必要ない場合は、線の幅を「0px」に設定しても良いです。
基本的に、「線」は、一番最初に形を確認するために使うか、「線」と「塗り」のカラーを明確に分けたい場合に使用します。

描画したパスをダブルクリックします。すると、角が尖って鋭角を表現できます。

パスをカットして分割するには、ショートカットキーの「C」を押します。
カットしたい部分でクリックすると、パスを分割します。

他にもパスの操作方法には様々なものがありますが、最初のうちはシンプルなイラストを制作して操作に慣れることに重点を置きましょう。

Illustratorでパスを描画し、After Effectsに取り込む準備ができました。

しかし、After Effectsでモーションを付ける際にはいくつかの注意点があります。この項目では、その注意点をまとめます。

作成したイラストが同じレイヤー内にあると、After Effectsでは同じイラストとして認識されてしまいます。 そのようなことを防ぐために、レイヤーに分けて配置しておきましょう。

Illustratorで「塗り」にグラデーションを適用していた場合、After Effectsで使用する際にグラデーションが消えてしまうことがあります。その場合はAfter Effectsでグラデーションを適用しましょう。しっかりと覚えておきましょう。

Illustratorでイラストを作成する際に、「線」と「塗り」が同じカラーの場合、特に理由がなければ「線」を消すようにしましょう。
できるだけ、不要な要素をなくすことで、混乱を防げます。

レイヤーには名前をつけておきましょう。名前をつけておかないと、After Effectsで取り込んだ際に確認が難しくなります。
また、作業の視認性を高めるためにも、徹底しましょう。
作成したイラストはこちらです。

前の項目の注意点を踏まえて、作成したAiデータ（Illustratorで作成した基本データ）をAfter Effectsに取り込み、編集の準備を行いましょう。

取り込む方法は、ソースパネルにドラッグ&ドロップします。すると以下のようなウィンドウが表示されます。

この時、読み込みの種類は「コンポジション」、フッテージのサイズは「ドキュメントサイズ」と設定しましょう。この設定にすることで、レイヤー分けされたAiデータを取り込むことができます。

After Effectsに取り込みが完了したら、After Effectsで操作を行いやすくするために編集を行います。
取り込んだ際に、ソースパネルにAiデータの名前でフォルダのようなマークが作成されます。今回はコンポジションは使用しません。

こちらをタイムラインパネルにドラッグ&ドロップすると、Illustratorで作成したレイヤーが表示されます。
表示してみると、Illustratorでのレイヤーとは逆向きに配置されています。
一番上に配置したいレイヤーを「Shiftキー」を押しながら選択し、一番下に配置したいレイヤーを選択します。
そして、「Ctrl+X」（Macでは「Option+X」）でカットし、「Ctrl+V」（Macでは「Option+V」）で貼り付けを行います。

これで、レイヤーの並びを一括で変更することができました。

次に、レイヤーを全選択した状態で、レイヤー上で右クリック→作成→「ベクトルレイヤーからシェイプを作成」をクリックします。
これを行うことで、After Effectsでレイヤー単位ではなくオブジェクト単位での編集が可能になります。
Illustratorでパスを使用してイラストを作成したのは、こういった理由があるためです。

先ほど、ベクトルからパスを作成しましたので、元になったAiのデータは不要です。削除して編集をしやすくしておきましょう。

これで、After Effectsで編集をするための準備が整いました。
After Effectsのモーションを各レイヤーに適用させることができるようになりました。

今回の記事では、Adobe Illustratorで作成したイラストをAfter Effectsに取り込んでモーションを作成する方法について詳しく説明しました。Illustratorでパスを使用して作成したベクトルデータは、拡大しても画質が劣化せず、After Effectsでの編集に非常に適しています。パスの描画方法やパスの操作、色の設定など、基礎的な操作を習得することで、効率的に作業を進めることができます。また、After Effectsに取り込む際の注意点として、レイヤーに分けて配置すること、グラデーションや線の取り扱い、レイヤーに名前を付けることなどが重要です。これらのポイントを押さえることで、After Effectsでの編集がスムーズに行えます。さらに、取り込んだAiデータをAfter Effectsで一括で並び替え、ベクトルレイヤーからシェイプを作成することで、オブジェクト単位での編集が可能になります。これにより、より細かいモーション設定ができるようになります。最後に、不要なAiデータを削除して作業環境を整えることで、効率的な編集が実現します。これらの手順を踏むことで、Illustratorで作成したイラストをAfter Effectsで効果的に活用し、魅力的なモーションを作成することができます。

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この記事では、2021年8月の最新バージョンのAdobeソフトウェアを使用しています。その他の情報については、別の記事で詳しく説明します。 今回は、オブジェクトを簡単に震えさせるアニメーションを作成します。標準のモーション設定では難しいかもしれませんが、「波形ワープ」を使用することで簡単に設定できます。 この記事では、PSDファイルを使用しますが、Premiere Proで簡単に作成した線や図形にも応用可能ですので、ぜひ試してみてください。

• 1. 波形ワープとは？
• 　波の形をオブジェクトに適用させるエフェクト
• 　波形の種類
• 　サイン波
• 　矩形波
• 　三角波
• 2. 波形ワープの設定
• 　波紋の高さ
• 　波形の幅
• 　波形の方向
• 3. アニメーションを制作する
• 4. アニメーション制作のまとめ

・・・　動画で復習　・・・

波形ワープとは、無料のおすすめアニメーションツールです。初心者にも扱いやすく、特にmacやpcを使用している方に人気です。

波の振動効果をオブジェクトに適用させるイメージです。文面だとわかりにくいので図解を用いて説明いたします。

順番に説明をしていきます。

• サイン波
• 矩形波
• 三角波

サイン波を波形ワープで設定すると、動画のようになります。右の画像がサイン波です。

確かに、オブジェクトが波に合わせて波打っているようですね。サイン波は、波形ワープの中でも最も基本的な波の一つであり、その滑らかな曲線が特徴です。 波形ワープの設定を細かく調整することで、よりリアルな波打ち効果を得ることができます。

矩形波を波形ワープで設定すると、動画のようになります。右の画像が矩形波です。

こちらも矩形波の特徴である、カクカクした波がオブジェクトに適用されていますね。矩形波は、急激な変化が特徴で、激しい動きや強調したい部分に適しています。

三角波を波形ワープで設定すると、動画のようになります。右の画像が三角波です。

三角波のようなギザギザの山がオブジェクトに適用されています。三角波は、規則正しい波形であり、一定のリズム感を与えるために使われることが多いです。

波形ワープで設定できる波の種類はこれ以上にあります。適当なものを選択してください。波の種類がわからなくなったらインターネットで調べて見ましょう。 画像などが出てくるので、形をみて、どのようなモーションをオブジェクトにつけるかイメージしてみましょう。 今回は、ノイズ（滑らか）という波を使っていきます。この波はランダム性のある波のことです。先程紹介した3つの波は規則性があります。ノイズのランダム性を利用して、小刻みに震えるアニメーションを制作します。

それでは、波形ワープをエフェクトパネルから素材にドラッグ&ドロップしましょう。今回はこの中の、波の種類、波紋の高さ、波形の幅、波形の方向を編集していきます。波の種類は先程説明したものです。無料で利用できるため、初心者にもおすすめです。

下の画像は波形をノイズ（滑らか）にして、波形の高さを極端に大きくしたものです。

波紋の高さの値を大きくすると、オブジェクトに適用される波紋が高くなり、激しい動きをしているような挙動を設定できます。色々描画をして表示してみましょう。波紋の高さを調整することで、オブジェクトの動きの激しさをコントロールできます。

波形の幅は、波の幅の大きさを変化させることができます。幅を100に設定しました。

幅を200に設定しました。

少し分かりづらいですが、波の幅が変化しています。波形の幅を調整することで、波の細かさや広がり方を変えることができます。

波形の方向は、波の進行方向を決めるものです。波形の方向90°（デフォルトの値です）

波形の方向0°

波形の方向180°

0°と180°は逆向きなので、変更しても見た目はほぼ一緒ですが、進行方向が逆向きですね。波形の方向を変えることで、アニメーションの動きの方向を自由に調整できます。

それでは実際にアニメーションを設定していきます。今回は波形の種類：ノイズ（滑らか）、波紋の高さ：23、波形の幅：1、波の方向：0°に設定しました。これの動作を再生してみましょう。

小刻みに震えているアニメーションになりましたね。今回はこれで完成です。波形ワープの設定を微調整することで、より自然な震えの動きを作り出すことができます。

先程説明したように、波形ワープはとても単純なエフェクトです。しかし、今回のようなモーションを位置で設定するとなるととても大変ですよね。キーフレームを1つ1つ左右に移動するように設定しながら、感覚を調整することになります。複雑な動作を制作する時は、できる限り単純化を行いましょう。同じ動きでも、編集の数が多いと大変ですし、修正をする時に何をしたのか覚えていないと、また新しくエフェクトやモーションを作ることになってしまいます。波形ワープだけでなく、Premiere Proには様々なエフェクトがありますので、時間のある時に自分で試してみましょう。自分だけのオリジナルエフェクトを作ることができるようになりますよ。

無料のおすすめアニメーションツールであるPremiere Proは、初心者にも扱いやすく、特にmacやpcを使用している方に人気です。買い切り型のライセンスもあるため、長期的にコストパフォーマンスが高いです。マイクロソフトのOffice製品とも相性が良く、簡単に連携できます。

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この記事では、2021年8月のバージョンのAdobe製品を使用しております。追加の情報などは、別の記事で解説いたします。今回はPremiere Proを使って簡単に口パクを作る方法をご説明いたします。口パクがあると、ないとではクオリティに差が出てしまいます。簡単な方法なのでキャラクターにセリフを喋らせたい時には使ってみてください。必要なポイントを抑えることによってよりリアリティのある表現をすることができます。

• 1. 素材を確認する
• 　レイヤーの分け方
• 2. 口パクを表現する
• 　ターゲットを変更
• 　矢印キーを使う
• 3. 細かい修正でリアルにする
• 　音声に合わせる
• 　音声波形の確認

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今回はPhotoshopで作成したイラストを使用します。これらの素材を使って、Premiere Proで口パクを作成します。素材は以下の3つのレイヤーに分かれています。

キャラクターの本体（口を閉じていて透過）

キャラクターの開けている口（透過）

背景

これをPremiere Proで編集します。開けている口を表示させたり、非表示にさせたりして口パクにしていくイメージです。

口パクを自然に見せるためには、レイヤーの管理が重要です。レイヤーごとにキャラクターの本体、開けている口、背景をしっかりと分けて配置しましょう。

それではPremiere Proに先程の素材を取り込みましょう。ソースパネルにドラッグ＆ドロップして、個別のレイヤーとして取り込みをします。そして、開けている口の素材の長さを最小限にしましょう。この状態は1フレームの状態です。これをコピー＆ペーストして、口パクにしていきます。

タイムラインパネルの左にあるV1、V2、V3･･･と続くアイコンをクリックしてターゲットを変更します。今回はV3をターゲットにします。デフォルトの状態だと、ターゲットがV1なのですが、コピー＆ペーストすると、V1の背景にどんどん上書きされていきます。これでは作業がしづらいので、V1をクリック、V3をクリックします。画像のように、青色の表示が消えているとターゲット解除されている状態です。

これでコピー＆ペーストしても、口パク素材のタイムラインにのみ貼り付けが行えます。こういった作業をする時に便利ですので、覚えておきましょう。

キーボードの矢印キー右を打つと1フレーム進みます。逆に、左は1フレーム戻ります。これを利用して、矢印キーとコピー＆ペーストのショートカットキーでキーボードのみで操作を行います。マウスでタイムラインを選択しなくても良いですし、細かい編集ができます。

さて、これで動作を確認してみましょう。

口パクになってはいるのですが、早口ですね。素材の長さが短すぎるようです。発言の速さにもよるのですが、私はだいたい2～4フレームぐらいに設定をしています。あまり長すぎると単調になってしまいます。今回は2フレームに設定をしました。これで、先程のように貼り付けを行っていきます。

動作を確認しましょう。

先程よりもだいぶ、口パクらしくなったかと思います。

それでは、最後に微調整を行っていきます。視聴者の方に違和感なく口パクと認識してもらうために最後までしっかり編集しましょうね。

音声素材のタイムラインパネルを拡大します。

これで、音声の波形がより見やすくなりました。音声だけでなく、動画、画像素材もこのように拡大ができるので、用途に合わせて編集パネルを使い分けましょう。

口パクをよりリアルにする3つのポイントです。

音声波形の始まり

音声波形が大きくなっているところ

音声波形が伸びているところ

音声が始まっているところでは、波形が急激に大きくなります。ここに合わせて、口を開けている素材を配置しましょう。逆に小さくなっているところでは、素材を置かないように注意しましょう。何も喋っていないのに口を開けていると違和感の原因に繋がります。

全体的に人が喋っている音声波形は、波が大きくなって、少し小さくなってまた大きくなって…と繰り返していきます。これは、「こんにちは」といったときの発言の起こり（こ）、増幅（に）、減衰（ち）、波形の大きさを維持（わ）に対応しています。音声の波形を見ながら確認してください。

増幅では、音声も大きくなっていきます。

減衰では、逆に音声が小さくなります。

これを参考に、増幅しているところでは口を開ける、減衰しているところでは、違和感のないところで口を閉じるか素材を伸ばすとします。最初にコピー＆ペーストする時に、ここに意識するとスムーズに制作を行えます。

音声の波形が伸びているところでは、口を開けている素材を伸ばします。伸びているところは、波形の大きさが維持されている状態になります。こういったところは発言の一番最後によくあります。そういったところの素材を、伸びている波形にあわせてましょう。

これで、再生をしています。キャラクターが、喋っているようになりました。あと、再生をしながら声と映像に違和感がないか、微調整をしていくだけです。

口パクの制作は一見すると難しそうに感じるかもしれません。しかし、今回のように2パターンのイラストを使用して作成する方法は、実際には非常によく見かける手法であり、簡単に制作することが可能です。最初は慣れないために少し不自然な表現になることもあるかもしれませんが、何度も繰り返し作業を行うことで、適切な貼り付け位置や長さの調整が自然と身についてきます。口パク制作は作業量が多いので、短期間でスキルを磨くことができるでしょう。重要なのは、効率的に作業を進めることです。作業を効率化するためには、ショートカットキーを活用したり、タイムラインの管理をしっかりと行うことが鍵となります。この記事の動画や他の参考作品を見ながら、作業のコツを掴んでいくことが大切です。こうして、作業を続けることで、より自然でリアルな口パク表現ができるようになります。口パク制作の技術を習得することで、映像作品のクオリティを格段に向上させることができるので、ぜひ挑戦してみてください。

・・・　動画で復習　・・・

この記事では、2021年8月の最新バージョンのAdobe製品を使用して、吹き出しのアニメーションを作成する方法を詳しく説明します。他の記事ではさらに詳しい情報や追加のテクニックについても紹介しています。今回は、複数のオブジェクトが画面内に存在する際に使用される吹き出しの出現アニメーションを作成します。

キャラクターの吹き出しは非常に汎用性が高く、覚えておくとさまざまな場面で役立ちます。この手法は、YouTubeやInstagram、TwitterなどのSNSで流れる広告にも頻繁に使用されています。吹き出しアニメーションは、視覚的なインパクトを与えるための優れた手法です。また、プロフェッショナルな見た目を簡単に実現することができるので、多くのクリエイターに支持されています。

さらに、この手法は広告だけでなく、教育動画やプレゼンテーションにも応用が可能です。例えば、製品の説明やサービスの紹介をする際に、視覚的にわかりやすく伝えることができます。吹き出しのアニメーションを使用することで、視聴者の関心を引きつけ、情報を効果的に伝えることができるのです。

• 1. 吹き出しで使用するレイヤー
• 2. ふきだし1のモーション設定
• 　アンカーポイントの設定
• 　モーションの設定
• 3. 吹き出し2のモーション設定
• 　エフェクトをかける
• 　アンカーポイントの設定
• 　モーションの設定
• 4. トランスフォームの注意点
• 5. まとめ

・・・　動画で復習　・・・

使用する素材はPhotoshopで作成したPSDファイルです。これから、各レイヤーを順に説明します。

背景

ご飯（動作させませんがメインオブジェクトです。）

キャラクター吹き出し1（モーションを付けます。）

キャラクター吹き出し2（モーションを付けます。）

この４つのレイヤーのうち、２つを操作します。今回のモーションイメージとしては、
「キャラクター吹き出し１が登場した後、勢いよくキャラクタ－吹き出し2が登場する」
といった感じです。

今回使用する素材は、筆者が作成していますが、吹き出しだけではなく、無料で配布されている素材にも簡単に応用が可能です。様々な画像素材や映像素材を使用して、何度も試してみましょう。試行錯誤を繰り返すことで、より魅力的なアニメーションを作成するスキルが身につきます。

また、吹き出しアニメーションの技術は、他の編集プロジェクトにも応用可能です。例えば、プレゼンテーション動画や教育コンテンツなど、視覚的な補強が必要なあらゆる場面で活用することができます。これにより、視聴者にとって理解しやすいコンテンツを提供することができます。

それでは、キャラクター吹き出し1のモーション設定を行っていきます。

まずはアンカーポイントを設定します。最初の状態では、吹き出しの中央ではなく、画面の中央にアンカーポイントが設定されています。このままだと、モーションが画面中央を基準に動作してしまいます。オブジェクトの中心にアンカーポイントが設定されるようにしましょう。

基本的に、このようなイラスト素材を取り込んだ時には、イラストデータの中心にアンカーポイントがあります。そのため、スケールや回転を変化させると、イラストではなく、画像全体を基準に動作してしまいます。After Effectsでも同じことが言えますが、この設定をよく忘れてしまうので、しっかり覚えておきましょう。

これでアンカーポイントの設定は完了です。

次にモーションを設定します。今回メインで使用するモーションの値は「スケール」です。
まず、1秒後ぐらいにスケール：0を設定します。その後、5フレーム後にスケール：120、その2フレーム後にスケール：100と設定します。

これで再生してみます。

一度スケール：120の値を通過することで、コミカルな動作を表現できます。スケールを大きくすることも良いですが、今回のように少しだけ大きめのスケールを加えることで、見え方が変わります。

もちろん、値の間隔を広げることで、登場のスピードを変更することも可能です。クリップ自体をずらせば、登場のタイミングも変えることができます。

これでキャラクター吹き出し1の設定は完了です。

次にキャラクター吹き出し2の設定を行います。

エフェクトのワークスペースを開き、検索窓で「トランスフォーム」と入力します。ディストーションの下にあるトランスフォームをキャラクター吹き出し2のクリップにドラッグ＆ドロップします。

これで、今回使用するエフェクトをクリップに適用できました。

次に、先ほど適用したトランスフォームのアンカーポイントを設定します。この場合、モーションのアンカーポイントも表示されてややこしくなります。動いていない方のアンカーポイントをキャラクター吹き出しの中心に来るように設定します。

そして、モーションの「位置」を元の場所に戻します。少し面倒な作業ですが、この工程はとても重要です。

これでアンカーポイントの設定は完了しました。

トランスフォームのスケールを操作し、キャラクター吹き出し2にモーションを設定します。キャラクター吹き出し1が登場した2秒後ぐらいにカーソルを合わせ、スケール：0.1と入力します。そして、5フレーム後にスケール：130、2フレーム後にスケール：100とします。最初のスケールを0.1とした理由は後ほどご説明します。

先程よりも大きめの値を設定しています。これで確認してみます。

最後に、モーションブラーを設定します。トランスフォームの項目の下の方にある「シャッター角度」を250とします。キーフレームは設定しなくても良いです。

これでモーションブラーをかけることができました。

このように、迫力のある演出をしたい場合はモーションブラーがとても便利です。また、最初よりも大きくなるスケールの値をより大きくし、画面外にはみ出させることで、更に迫力のある表現をすることができます。

先程、トランスフォームのスケールを0.1と設定しました。「見かけ上、ほぼ消えている」ということを表現するための設定でしたが、なぜスケール：0にしなかったのでしょうか。

試しに、トランスフォームのシャッター角度：250の状態でスケール：0としてみましょう。

上の動画は、トランスフォームのスケールを0.1から0にした瞬間です。画面が暗くなっています。このように、シャッター角度に値が設定されているとき、そのスケールを0にすると画面が暗くなるという現象が起きてしまいます。

ですので、今回はトランスフォームのスケールを0.1としました。この問題の解決には、

• ・不透明度を0にする
• ・マスクでその部分を表示させない

などの方法があります。ただし、スケールを0.1に設定してもほとんど見えなくなるので、いろいろな方法を試してみると良いでしょう。

今回は、吹き出しがポップに登場するアニメーションの作り方をご説明しました。このようなちょっとしたアニメーションはテレビで見る映像アニメや、SNSなどの広告でも頻繁に使用されています。

例えば、キャラクターを少しだけ登場させる際、吹き出しを使用するとします。この場合、

• ・吹き出しのデザイン、色、形、大きさ
• ・吹き出しのモーション設定

など、様々な要素で視聴者を飽きさせない工夫を施し、違和感なく作り出すことが可能です。

映像制作において、何かを付け加えたい場面がよくあります。その中で、如何に違和感なく、自然な形で素材を取り込んでいくかが非常に重要です。このバランスが崩れると、不自然さに気づいてしまい、映像を純粋に楽しむことが難しくなります。

視聴者にすんなりと映像作品を受け入れてもらうためには、より自然で目を引く演出を様々な角度からアプローチすることが重要です。

さらに、吹き出しアニメーションを活用することで、視聴者とのコミュニケーションをより効果的に図ることができます。例えば、吹き出しを使ってキャラクターが話しかけてくるような演出を行うと、視聴者はより親近感を持ち、メッセージをより理解しやすくなります。

また、吹き出しのデザインや動きを工夫することで、ブランドイメージを強化することも可能です。視覚的に魅力的なコンテンツを提供することで、視聴者の興味を引き、ブランドへの好感度を高めることができます。

これからも、さまざまなアニメーション技術を学び、実践していくことで、よりプロフェッショナルな映像制作を目指していきましょう。

・・・　動画で復習　・・・